2008年02月26日

「いただきます」

スーパーへ買い物に行くと春野菜コーナーがあります。
ここ数年のことでしょうか。昔は無かったように思います。
ウド、たらの芽、フキノトウ。もう少しするとゼンマイにワラビ。

私が子供の頃、我が家で食べていたのはワラビくらいのものでした。
今考えるとなぜ他の山菜類を食べなかったのか不思議なんですよ。
ワラビ採りには家族で出かけた思い出もあるんですが、なぜワラビだけだったのか。
家族の嗜好の問題なんでしょうね。
山菜を食べなければ生きて行けないというわけじゃなかったし。

もともとは食べる物が無かったから食べていたんでしょうね。
雪に閉ざされた世界の中から土の色が見えだして芽吹いてきたおくりもの。
たらの芽なんかは土の中からじゃないけど、
緑の食べ物に飢えていなきゃ食べようと思わないような気がします。
しかし食べてみたら案外おいしかった。というところかな?
「食べてみたらの芽」が「みたらの芽」で「たらの芽」になったんですよ(ウソです)。

地方には地方に根付いた食べ物がありますね。
そしてそれは旅の大いなる楽しみです。
私、伊勢うどんを食べたのは小学生になってからでした。
ショックでした。なんだこれ?うどんじゃないよ。って。
今でこそ久居や津新町のぎゅーとらで麺もタレも買えますが、
その頃、津市周辺には無かった食べ物でした。

日本をあちこち旅していると(たまに海外もだけど)いろいろな食文化に出会います。
始めは美味しいからではなく、食べる物が無いからそれを食べる。
そして生きて行く。命をいただくって意味がストレートに理解る。
「いただきます」は料理をしてくださった人へそして命をいただく食べ物へ。
自分で作った料理であってもきちんと「いただきます」を云えたらいいな。

旅先で巡り会う命はその場所の歴史です。
昔のひとびとの苦労をこころのおくに受け止め、また旅がしたいと思う私です。
しかしいろんな物を食べて命をもらってきたなぁ。


2006年秋、長野県駒ケ根。
お肉屋さんの看板、見てね。豚、、鶏、牛です。
どんな歴史があるのかは皆さん自身で旅の中で出会ってくださいね。

では今日も「いただきます」